豆乳を飲み過ぎると男性と女性にどんな症状が出る?その量とは?
豆乳は、最近女性だけでなく健康のために男性も飲むことが多くなりました。
豆乳を飲むことによって、健康だけでなく肥満の予防などに効果を発揮してくれます。
しかし、いくら体に良いと言っても、豆乳を飲み過ぎてしまうと逆によくない症状が出てしまう可能性があります。
それでは、飲み過ぎてしまうとどんな症状が生じるのか、豆乳の栄養などとともにみてみましょう。
目次
豆乳の栄養にはどんなものがあるの?
豆乳は健康などのために飲んでいる方が多いですが、どんな栄養が入っているのかちゃんとわかっていない方もいます。ここでは、豆乳の栄養について詳しくご紹介します。
大豆たんぱく質
動物性たんぱく質に比べると低カロリーで、基礎代謝を活発し、体内の吸収や分解に時間が掛かるため満腹感を得ることができるのでダイエットに効果があります。
この他にも血清コレステロールの低下や血小板の凝集性の抑制などの作用があり、血流改善にも効果があります。
イソフラボン
大豆の胚芽に含まれている植物性化合物で、ポリフェノールの1種です。
女性ホルモンの1つであるエストロゲンと似た構造をしており、乳がんなどのホルモン依存型のがんを予防します。
また、閉経後女性ホルモンが不足することによって起こる骨粗鬆症の予防などに効果があります。
サポニン
血中コレステロールや中性脂肪など、血液中の余分な脂質を排除してくれるので、肥満予防に効果があります。
また、加齢や活性酸素によって身体が酸化してしまうのを、抗酸化作用の効果によって酸化や動脈硬化を予防してくれます。
レシチン
細胞が不具合を起こさないようにきれいにし、新しい細胞をつくる働きがあります。その働きによって、生活習慣行の予防をすることができます。
また、神経伝達物質を作り出すことができるので、脳を活性化させ認知症予防に効果を発揮します。
フィチン酸
糖類の1種で細胞を活性酸素から守ることができるので、身体が酸化するのを予防したり、がんを抑制する働きがあります。
このフィチン酸は、豆類や穀物類に含まれていることが多いです。
これらの栄養以外にも、
- オリゴ糖
- ビタミンB群
- ビタミンE
- カリウム
- マグネシウム
- 不飽和脂肪酸
などの、人の体に必要な栄養が豆乳にはたくさん含まれています。
飲み過ぎといわれる豆乳の量は?
豆乳の栄養については分かっていだたけましたか?
このように、体に必要な栄養が入っている豆乳を、健康のためにたくさん飲んでいるのではないでしょうか。
しかし、豆乳には1日の摂取量があり、それ以上飲んでしまうと体に不調をきたす恐れがあります。それでは、飲み過ぎといわれる豆乳の量はどのくらいの量なのか見てみましょう。
豆乳は、日本豆乳協会や食品安全委員会で定められた摂取量というのがあります。
それは、大豆イソフラボンの1日の摂取量の目安は70~75gとなっています。つまり、豆乳の量にすると1日200ml~400mlが1日の摂取の目安になります。
しかし、日本人は納豆などの大豆製品やサプリ等で大豆イソフラボンを摂ることがあるので、豆乳を1日の摂取量で飲んでしまうと飲み過ぎになってしまいよくありません。
大豆製品を摂ったり、大豆イソフラボンが入ったサプリを飲む場合は、豆乳の摂取量の目安を1日180mlにして摂ると、体に必要な栄養を摂ることができます。
1日の摂取量の目安以上を飲むと飲み過ぎになり、体に不調をきたしてしまうので注意するようにしましょう。
女性が豆乳を飲み過ぎると生じる症状は何?
飲み過ぎといわれる豆乳の量について分かっていただけたと思います。
豆乳を健康のために飲んでいる方は、飲み過ぎによってどんな症状が出るのか気になりますよね。それでは、女性が飲み過ぎてしまうとどのような症状が出てしまうのか見ていきましょう。
ホルモンバランスが崩れる
イソフラボンは、栄養でも紹介したように、女性ホルモンの1つエストロゲンに似た作用をしてくれます。
”エストロゲンって何?
女性ホルモンのひとつで「卵胞ホルモン」とも呼ばれます。
女性の卵巣・胎盤で作られ思春期の二次性徴を促進させたり排卵の準備をする働きがあります。
エストロゲンは思春期以降分泌が増加し、40歳以降は分泌が極端に低下していきます。
引用元: weblio
ただ、過剰に摂りすぎてしまうと逆に女性ホルモンのバランスを崩してしまい、生理不順などの不調を引き起こしてしまいます。
アレルギーを発症することがある
アレルギーは、アレルゲンになる物質を一定量以上体に蓄積すると発症します。
豆乳も飲み過ぎてしまうと、大豆製品に対するアレルゲンを蓄積させることになり、アレルギーを発症させてしまうことがあります。
特に妊娠中の方は、豆乳を飲み過ぎることによって自分が発症しなくても、赤ちゃんが発症することがあるので注意が必要です。
骨粗鬆症を悪化させる
閉経後の女性がなりやすい骨粗鬆症ですが、予防するために豆乳を飲むのは大丈夫ですが、すでに骨粗鬆症になってしまっている方は注意が必要です。
エストロゲンが減っている状態で飲み過ぎてしまうと、骨の中のカルシウムが体の外へと排出されてしまい、骨密度が低下しさらに骨をもろくしてしまいます。
男性が豆乳を飲み過ぎると生じる症状は何?
女性が豆乳を飲み過ぎると生じる症状について分かっていただけましたか。
それでは、男性が豆乳を飲み過ぎてしまうとどのような症状が現れるのか見てみましょう。
精子の数が減少する
男性は男性ホルモンによって精子を作り出しています。
しかし、女性ホルモンと似た作用をするイソフラボンを多く含む豆乳を飲み過ぎてしまうと、男性ホルモンが抑制されてしまい精子の数が減少してしまいます。
性欲が減退してしまう
性欲も男性ホルモンが分泌されることによって起こります。
しかし、豆乳を飲み過ぎて女性ホルモンと似た作用をするイソフラボンが増えすぎてしまうと、男性ホルモンが減ってしまい性欲も減退してしまいます。
乳がんを発がんする
女性に多い乳がんですが、女性ホルモンの過剰分泌が原因の1つです。
ただ、男性でも豆乳を飲み過ぎてしまい、体内の女性ホルモンの量が多くなってしまうと乳がんを発症することがあります。
この他にも、豆乳を飲み過ぎてしまうと体内に女性ホルモンが増えてしまい、女性のように胸が出たりするなど体が女性化してしまうことがあります。