パーキンソン病の初期症状と末期症状!進行度別に症状の違いを紹介!

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パーキンソン病とは、一般的には50~60代のときに発症することが多い高齢者に多い疾患です。

日本人では10万人に100人程の割合で発症するとされていて、今後高齢化社会が進むに連れ、罹患患者も増えていくと推測されています。

この疾患になると次の4つの兆候がおこると言われています。

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パーキンソン病の兆候

パーキンソン病の兆候

  • 振戦(手、足、頭などがふるえる)
  • 筋強剛(筋肉が固くなる)
  • 無動(全体の動作が鈍くなる)
  • 姿勢反射障害(体のバランスが崩れ倒れそうになる)

この4つの症状のうち、2つ以上の症状が現れた場合「パーキンソニズム」と診断されます。

このような症状が出る疾患はたくさん種類があります。

大きく分けると、脳の変性疾患である場合と何らかのはっきりとした理由がある場合の二つに大別することができます。

パーキンソン病は、パーキンソニズムの代表的疾患であり、前者の変性性パーキンソニズムに該当します。

この変性性パーキンソニズムに分類される疾患の多くが「神経難病」に指定されております。

実際、パーキンソン病であると診断されていて、実は他の神経難病であったというケースも少なくありません。
それほどに診断が難しい疾患です。

パーキンソン病では、家族性・遺伝性のものとそうでない孤発性のものが存在します。
家族性の一部では原因となる遺伝子が判明しています。

パーキンソン病は進行性ですが、その段階別に解説していきます。



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パーキンソン病の初期症状

パーキンソン病の初期症状をご紹介します。日常生活を送っていて、少しでも異変を感じたら迷わずに、すぐに医療機関を受診することが大切です。

パーキンソン病の場合、早期に症状を発見することで、病気の進行を遅らせることができます。

特に、初期症状の段階で治療を開始することができれば、日常生活の支障を軽減することができます。

振戦(ふるえ)

振戦(ふるえ)

パーキンソン病の初期症状として最も多く報告されているのが「振戦(ふるえ)」です。

罹患患者さんの60%程度にこの症状が現れると報告されています。
ふるえる箇所は、個人により場所が異なりますが報告が多い箇所は、手・足・頭などになります。

静止しているときや何も動作をしていない安静時にふるえてしまうことが特徴で、左右にも差が認められます。

初期症状の手足のふるえの場合は、左右どちらかにその症状が現れるとされています。
病状がしんこうすると、逆にふるえが目立たなくなります。

身体を動かしている時や、睡眠時にはこの症状が出現しないことも特徴の一つです。

筋強剛(筋肉が固くなる)

筋強剛

筋肉が固くなり、こわばることで手足の曲げ伸ばしが難しくなります。
動かすと抵抗感を感じ、日常的な動作も遅くなり動作緩慢が認められます。

日常生活では衣類の脱ぎ着や食事、寝返りをうつことなども大変になり、支障が出てしまいます。

筋強剛の症状を改善するためにはリハビリテーションが重要になってきます。
リハビリテーションに取り組むことで病状の進行を遅らせることが可能です。

歩行困難

歩行困難

先にあげた筋強剛の影響もありますが、歩くことが難しくなることがあります。

特に、最初の1歩を踏み出すことが難しくなることが多いといわれます。

歩幅が極端に狭くなったり、歩く速度が極端に遅くなってしまうことがあります。
歩き出すと方向を急に変えることが難しくなる場合もあり、転びやすくなります。

パーキンソン病中期の症状

嚥下障害

嚥下障害

食事をうまく飲み込めなくなる症状です。
よだれをうまく飲み込めなくなる症状です。

中期のパーキンソン病患者の約50%にこの症状が確認されます。

嚥下障害の症状が進んでしまうと、口からの食事摂取が困難となってしまいます。

また、パーキンソン病の症状の影響で口や舌、喉などが固縮して動きづらくなってしまうため、顔面の表情がどこか固くなってしまうことも確認されています。

嚥下訓練やリハビリテーションを重ね、少しでも長く口からご飯を食べられるようにすることが予後にも大きく影響されます。

精神症状

精神症状

パーキンソン病は神経変性疾患であるので、精神症状も現れることが多いと言われています。

特に、幻覚・幻聴やうつ症状、記憶力の低下や不眠などが出現することが多いです。

精神症状の原因はパーキンソン病の治療に必要な薬剤の副作用のこともありますが、パーキンソン病そのものが引き起こしている場合もあります。

うつ症状の場合は自分が病気になったことを受け止めきれず、ふさぎ込みがちになった際に合併症として起こっている可能性もあります。

姿勢保持困難

姿勢保持困難

前屈みになっているような、頭が前に飛び出した「く」の字のような姿勢になることがあります。

肘や膝が曲がってしまったり、手や指が変形してしまうこともあります。

原因は薬剤の副作用によるものとも言われていますが、パーキンソン病そのものが引き起こしている可能性もあると言われています。

パーキンソン病末期の症状

寝たきり

寝たきり

日常生活が困難になり、寝たきりとなってしまいます。

移動には車いすが必須となり、自分の足で歩行することは難しくなります。

全面的に介護が必要な状態になります。

認知症

認知症

合併症として認知症が現れることがあります。
神経変性疾患であるため、脳神経細胞を損傷してしまうことが原因と考えられており、パーキンソン病患者の認知症発症率は通常の約5倍と言われています。

考えがまとまりづらくなったり、すぐ忘れてしまうなど記憶力の低下が確認される場合は注意が必要です。

言語障害

言語障害

早口になったり、どもるなどの言語症状が現れます。

口の中に唾液がたまってしまっている嚥下障害が理由となっている場合もあります。

重症度の指標

医療現場では、パーキンソン病の重症度を「ホーエンとヤールの重症度分類」で進行程度を確認・管理しています。

その症状に合わせて5段階で区分しています。

ステージⅠ

ステージⅠ

重症度分類のステージⅠは、身体の片側にパーキンソン病の症状が現れている段階になります。

手足のふるえ(振戦)や、筋肉のこわばり(筋強剛)、動作能力の低下などが確認される場合です。

無意識のうちに右か左のどちらか片側だけ震えだしたり、その震えが動作をしているときは止まる場合がステージⅠに該当します。

動作の低下は、衣服のボタンをかけることが難しくなったりすることがありますがこの段階ではまだ症状としては軽いです。

ステージⅡ

ステージⅡ

先のステージⅠの症状が身体の左右両方に現れ、進行した場合ステージⅡと区分されます。

ステージⅡの段階では姿勢反射障害(体のバランスが崩れ倒れそうになる)症状はまだありません。

ステージⅢ

ステージⅢ

ステージⅠ・Ⅱの症状に加え、姿勢反射障害(体のバランスが崩れ倒れそうになる)が起こっている段階になります。

ステージⅠ・Ⅱでも確認されている振戦や筋固縮、動作の低下が確認されさらに姿勢反射障害がありますので、歩き方がぎこちなくなったり手すりがないと、歩くことが難しくなったりすることもこの段階で起こります。

ステージⅣ

ステージⅣ

ステージⅢの症状に加えて、さらに症状が進んだ状態です。

立ち上がったり起きるのに時間がかかってしまったり、支えがないと起き上がることができない段階になります。

日常生活にも支障が大きく出始めます。

ステージⅤ

ステージⅤ

症状がさらに進行し、日常生活は全般的な介護が必要な状態です。

自力で寝床から起き上がることができなくなり、車いすでの生活を余儀なくされます。

まとめ

パーキンソン病は一度発症すると進行はゆるやかですので、長くつきあい続けなければならない疾患です。

パーキンソン病は「特定疾患治療研究事業」に認定されており、先に述べた重症度分類でステージⅢ以上、あるいは生活機能障害度2以上と認定されれば、医療費は一部または全額が公費で助成することができます。(生活機能障害度2度に該当するのはステージⅢとⅣ程度であるとされます)

どの疾患にも言えることにはなりますが、早期発見が第一になります。異変を感じたら早めに医療機関を受診しましょう。

また、初期の段階ですとパーキンソン病ではなく他の神経性疾患の可能性もあり、とても診断が難しいため、専門の医療機関で受診してください。

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