心筋梗塞の前兆で背中・首・肩に痛みが出てしまう5つの理由

スポンサーリンク

 

心筋梗塞というと強烈な胸痛を自覚すると考えているひとも多いと思います。実際に強烈な胸痛発作とともに発症することもありますが、痛みは胸に限ったことではありません。

心筋梗塞を起こすと、しばしば背中・首・肩に痛みを生じることがあります。

では、何故心筋梗塞を起こすと、胸以外に痛みを感じるのか、お伝えしたいと思います。

スポンサーリンク

心筋梗塞で痛みを感じるのは何故?

心筋梗塞で痛みを感じるのは何故?

心筋梗塞では心臓を司どっている冠動脈という大きな血管に、血栓(血の塊)がつまり、つまった先へ血液が行き届かなくなります。そのため酸素の供給も滞ることになります。

この状態を虚血と言いますが、心臓が虚血を起こすと、乳酸・キニン・ヒスタミン・蛋白分解酵素という痛み成分が生産されます。このことで、発作が起きた時に胸痛を感じます。

しかし、痛み感じる心筋はまだ生きている可能性があります。つまり、胸痛を感じているときは虚血が進行しているときと言えます。

完全に壊死が起こると、痛みを伝達する神経も破壊されているため、痛みを感じなくなります。

胸以外に痛みを感じる理由①皮膚や筋の緊張による「関連痛」

胸以外に痛みを感じる理由①皮膚や筋の緊張による「関連痛」

病巣とは別の部位に痛みを感じることで「関連痛」というものがあります。これは、病巣となっている部分の上にある筋や筋を覆う筋膜、皮膚が緊張してしまうために起こります。

心臓から出る痛みは首の後ろ、肩、体幹の皮膚を緊張させます。

心臓は左側にあるため、主に左肩・左側の背中に痛みを感じることが多いです。

胸以外に痛みを感じる理由②痛みが放散する「放散痛」

胸以外に痛みを感じる理由②痛みが放散する「放散痛」

心筋梗塞のときに、心臓から約30cm以内の部位に痛みを感じる「放散痛」という症状が出ることがあります。なぜ、心臓から離れた部位に痛みを感じるのか?というと、心筋の痛み神経が左肩の近い部分を通っているからです。

「関連痛」と「放散痛」では、痛みを感じる部位が左肩・背部など同じような場所ではありますが、痛みを生じるメカニズムが違います。

簡単にいうと、「関連痛」は皮膚・筋由来の痛みであり、「放散痛」は神経由来の痛みであります。

しかし、「関連痛」なのか「放散痛」なのか、ということはあまり問題ではありません。どちらも心筋梗塞の前兆といえます。そして、両方の痛みが発症していることも考えられるからです。

胸以外に痛みを感じる理由③高齢者であること

胸以外に痛みを感じる理由③高齢者であること

現在高齢社会であり日本は、心筋梗塞の患者にも高齢者が多く存在します。高齢者はどのような疾患であっても、症状がはっきりと出ないことがあります。

例えば、脱水が起こっていても喉の渇きを感じない、肺炎が起こっていても発熱しない、など、体の反応が鈍くなることがあります。心筋梗塞についても、強烈な胸痛が30分続くと言われている疾患ですが、高齢者は胸痛を感じないこともあります。

閉塞している部位にもよりますが、中には症状を感じず、画像などで診断され、急性心筋梗塞ではなく、発症が不明な慢性心筋梗塞と呼ばれるものであることもあります。

そのため、高齢者は心筋梗塞の症状を胸痛ではなく、肩・首・背中の痛みを感じることが先にでることもあります。

ただの肩こり、疲れ、と思っていたところ実は、知らないうちに心筋梗塞を起こしていた、ということも考えられます

胸以外に痛みを感じる理由④心臓の位置の関係

胸以外に痛みを感じる理由④心臓の位置の関係

心臓の位置は左側、と考えているひと多くいると思いますが、正確には胸の真ん中に位置しています。

では、何故左側で鼓動を感じるか?というと、心臓の形が下側(左心室の下壁)の位置が左側に寄っているため、鼓動を強く感じるのです。そして、心筋梗塞を起こす冠動脈が閉塞し、心臓の左側下壁に損傷が生じると、左側に多く痛みを感じることとなります。

例えば、胃炎・胃潰瘍などが起こったときも胃痛だけではなく、病変が起こっている裏側(つまり胃の後ろ背中)が痛むことがあります。

「関連痛」「放散痛」などにより痛みが広がり、心臓の位置関係により左側優位に痛みが感じることがあるといえます。

胸以外に痛みを感じる理由⑤心筋梗塞を起こす前の状態である

胸以外に痛みを感じる理由⑤心筋梗塞を起こす前の状態である

心筋梗塞は冠動脈に血栓がつまり、その先の細胞が壊死を起こした状態ですが、その前の段階として狭心症が挙げられます。狭心症は、冠動脈に血栓やプラークなどがあり、閉塞しかかっている状態の事をいいます。

つまりかけているが、何とか血流が保たれており、細胞は死んでいない状態です。

この段階では、労作時(階段を昇る・走るなど)に一時的な胸痛を感じる事があっても、症状が消失する場合があります。このときに胸痛を感じるよりも、肩こり・背中の痛み・首の後ろの痛みを感じることがあります。

しかしこの段階で心臓の虚血に気づくことができれば、心筋に壊死を起こす前に治療ができます。



スポンサーリンク


まとめ

まとめ

心筋梗塞の時に背中・首・肩に痛みが出る主な理由は「関連痛」と「放散痛」です。病巣が心臓であっても必ずしも症状が胸痛として出現しないということを覚えておきましょう。

また、心筋梗塞を起こす前として狭心症を発症していることも考えられるため、狭心症の症状として、左側優位に痛みを感じることもあります。狭心症の段階では、まだ完全に血管が閉塞しているわけではないため、心臓カテーテルで広げることで、血流が改善されます。

また、細菌はCT画像の技術も進んでおり、心臓カテーテルをしなくても、冠動脈CTで閉塞している位置を推定することが可能です。

心臓の動きを確かめる技術として、心臓超音波などがあり、いずれも侵襲の少ない検査であるため、長く続く首・肩・背中の痛みを抱えているひとは、一度検査をすると狭心症・心筋梗塞の早期発見ができます。

心筋梗塞を発症すると、心筋壊死が生じます。一度死んでしまった心筋は二度と生き返ることはありません。心筋梗塞を発症した後は、残りの心臓機能を使って生きて今なければいけません。

そのため、心筋梗塞発症後は様々な後遺症が残ることがあります。そうなる前に、前兆を知っておくことが重要です。

また、心筋梗塞を起こすリスクとして、飲酒・喫煙・肥満・糖尿病、更にすでに動脈硬化があると指摘されたことがある人はただの、首・肩・背中の痛みと捉えずに、しっかり受診し検査するようにしましょう。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

この記事が少しでに役に立ったら拡散お願い致します。



この記事を読んだ方は以下の記事も読んでいます

コメントを残す