うつ病を完治したと判断する基準に到達するまでの期間は平均何年?

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うつ病に対しては一般的に「完治」という言葉は用いません。

完治

とは辞書を引くと病気や怪我が完全に治ること。と文字の表すとおりの意味合いになります。

うつ病を含めて、精神科領域あるいは心療内科領域の場合には「寛解」という語句を用いることが一般的になります。

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うつ病での完治の定義

「寛解」を辞書で引いてみると、全治とまでは言えないが病状が治っておだやかであることを意味します。

うつ病は「心」の内面の問題ですので、他の外科系や血液検査の数値でわかる疾患のように「完治」を判断する基準が難しいこともあり、「寛解」という言葉を用いることが一般的なのであると考えられます。

それと同時に、「寛解」ですので症状は、今現在は落ち着いているがその先どうなるかはわからないという意味にもなりますし、再発する可能性もあるという意味合いも含んでいると思います。治ったかどうかは簡単には判断できないというわけです。

しかし、「寛解」と医師に言われたことで、「自分は以前のようには戻らないんだ」と悲観する必要はありません。精神科及び心療内科で目指すべき治療のゴールは「完治」ではなく「寛解」なのです。

それには、下記のような理由があります。



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うつ病になってしまった理由が明確ではない

臨床心理士や精神保健福祉士等がこの分野の専門になってくると考えられますが、うつ病になってしまった理由は1つではありません。幼少期の経験であったり、潜在意識の中にある出来事であったり、多岐に渡ります。

もし、ある1つの出来事がきっかけで発症したとわかっていたとしても、それが原因の一因であるだけであって根本的な原因ではないわけです。

このような理由から、また何かそれに類似する出来事が起こってしまった場合に、症状を再燃してしまう可能性があると言えます。

うつ病の高い再発率

うつ病の高い再発率

先ほど記載した理由にもなると思います。原因が1つではないことから、またいつその自分の中に隠れている引き金を引いてしまうかわからないわけです。

そのため、うつ病の再発率は6割程度と言われています。手術をすれば再発リスクが低い他の疾患とは大きく異なってきます。

再び治療が必要となる場合が多いので、言葉として「寛解」が適しています。

再発しないためにはどう過ごしたらよいのか?

再発しないためにはどう過ごしたらよいのか?

心理学的な話になってきますが、「認知行動療法」という心理学の療法があります。人が不安に感じてしまったり、うつ病の引き金となりがちであるのは「認知の歪み」によるものであると言われています。

この認知の歪みというのは例えば、物事や事象には良い側面と悪い側面を持ち合わせていることが一般的なのですが、これを悪い側面だけ見るような目線になってしまっている場合が考えられます。また、特に証拠もないのに勝手に悲観的な思考に陥ってしまうことも、認知の歪みを引き起こしがちです。

このような自分の中にあるよくある傾向を的確に理解することで、もし認知の歪みを引き起こしそうになった時に「あ、またこのように感じているぞ。」と自分が把握できるだけでも自分の中の感情が変化してきます。

以上の理由より、精神科領域には「完治」の明確な基準は存在しません。寛解状態を目指すように治療に向き合うことがベストの選択であり、その中で再発防止に努めることが最善となります。

以上を踏まえた上で、うつ病が「寛解」するにはどのぐらいの年月が必要になってくるのでしょうか?

うつ病が完治するまでの期間

うつ病が完治するまでの期間

一般的なうつ病の発症から回復までの流れから紐解いていきましょう。

  • うつ病の急性期:診断から3か月程度がうつ病の急性期になります。主治医の指示に従い、ストレス原因から離れた生活を送ることが理想です。
  • うつ病の回復期:回復期には調子のいい時と悪い時が乱高下する傾向にあります。そのため、治療自体も一進一退を繰り返していきます。この時期は家族や近しい人の援助も患者さんのためになります。期間としては、個人差があり、おおよそ4ヶ月?6ヶ月程度かかると言われています。
  • うつ病の再発予防期:回復期を超え、症状が安定してきて、社会復帰する頃がこの頃になります。しかし、油断は禁物です。よくなってきたからと勝手な判断で薬物を中断したりしないでください。

今の安定した症状は薬物療法がうまくいっている証拠である場合もあります。薬物を減らしたい場合には主治医にその旨を相談した上で医師の判断のもとに行いましょう。

だいたいこの薬物療法の時期が1年?2年になります。典型的なうつ病の流れはこの3段階になります。

治療がスムーズにいった場合でも、最短で再発予防期のことも考えると「寛解」と言えるまでに1年半程度はかかるのではないでしょうか。場合によっては、3年近くかかる場合もありそうです。

しかし、これはあくまで再発しなかった場合です。再発してしまった場合、寛解までには時間がまたかかります。

うつ病は治りにくい場合もある

うつ病は治りにくい場合もある

上にあげた順が典型的なうつ病の発症から寛解までの流れになりますが、人により治りにくい場合があることも把握しておかなければなりません。

例えば、薬物療法で合う薬物が見つからず、薬物療法がうまくいかなかった結果再発してしまうこともあります。精神科領域疾患の薬剤は、医師もその薬剤の使用量を悩むほど患者個々へのオーダーメイド治療になります。

そのため、適切な薬物療法を模索しながら再発予防するということになりますので、薬物療法がうまくいかなければ治りにくいといえます。

まとめ

うつ病においては、一般的には「完治」という言葉は用いません。

「寛解」という言葉を多く用います。その理由は、心理面の疾患に関してはなかなか完治の基準を定めることが難しいので「寛解」という言葉が一般的であるからです。

また、うつ病に関しては寛解までの平均的な期間というのは計れるものではないという前提でお話させてもらうと、再発予防の部分まで含めた上での寛解には最短で1年半程度、おおよそ2年以上はかかると考えてよいと思います。

一度うつ病にかかってしまうと、再発のリスクがありますので、医師やカウンセラーなどとうまく関わり合い、再発予防に努めながら治療を進めていきましょう。

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