咳喘息と喘息・喘息性気管支炎の違いとは?喘息への移行期間は?

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風邪は治ったはずだけど、咳がまだ続いている。

咳だけずっと続いている・・・それは咳喘息かもしれません。

咳喘息?喘息とはまた違うのでしょうか。

  • 1か月以上咳がつづいている
  • 市販の風邪を飲んだがきかなかった
  • 寒暖の差やたばこの煙などで咳は出やすい
  • しゃべりすぎたり、大声を出したとき咳き込んだり喉が乾燥する
  • 夜中から明け方にかけて咳き込むことが多い
  • 痰はほとんどでない
  • ゼイゼイやヒューヒューなどの喘鳴はない
  • 息苦しいなどの呼吸困難はない

こういった症状はないですか?

これは咳喘息の特徴です。

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咳喘息とは?

咳喘息とは?
咳喘息とは、2~3週間以上つづく慢性的な咳が症状の気管支が狭くなる病気です。ひどい場合は数か月続くこともあり、自然に治ることもありますが喘息の前症状とも言われており、約3割の人が気管支喘息に移行すると言われています。

そのため、移行する前に早期に治療することが望ましいです。

咳喘息の初めは風邪症状です。咳が出て風邪かな?と思うのですが、数日経っても治らずに咳が続いています。

また、一度出たら止まらない激しい空咳。乾燥のせい?と思ってみますが、数週間続きます。特に夜中や明け方などに集中して出たり、気温の変化や匂い、ホコリなどに反応して咳がひどく出ます。ひどい場合は咳き込みすぎて嘔吐したり、胸痛が出る時もあります。

こういった咳は喘息の特徴なのですが、気管支喘息と違って、ゼイゼイやヒューヒューといった喘鳴は出ず、呼吸困難を伴わないのが咳喘息なのです。ですので、咳が出ているだけでそれ以外はしんどくないのでそのまま様子をみて何年も放置する人もいるのです。

原因は不明ですが、においや花粉、気温の寒暖差、ハウスダスト、たばこなどが誘因となっています。

一方、喘息は咳や痰、呼吸困難などの症状が出て、繰り返し発作をおこす病気です。これは気管支粘膜の炎症が繰り返し起こる事で、気管支内腔が狭くなり、様々な刺激に対して気管支が敏感になってしまい起こるのです。ゼイゼイ、ヒューヒューといった喘鳴が出るのが特徴です。

もう一つ似ている症状がある病気があります。それは喘息性気管支炎です。ウィルスや細菌に感染して気管支が炎症を起こす気管支炎の一種で症状が喘息に似ているため、こういった名称が付いています。咳や痰、喘鳴はでますが、呼吸困難は伴わないのが特徴です。また炎症が治まれば症状も改善します。

ただし、気管支炎を繰り返し慢性的になると喘息を発症してしまうこともあります。



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喘息が起きるメカニズム

喘息が起きるメカニズム
喘息は、ハウスダストや、花粉、におい、たばこの煙、工場の煙、気温の変化など様々な刺激がきっかけで喘息が起こります。またしゃべったり大きな声を出したり、食べ物や飲み物なども刺激になります。

こういった様々な刺激によって気管や気管支などの気道で炎症反応がおこり、気道粘膜が腫れるという浮腫が起きたり、気道の筋肉が収縮したり、上皮細胞がダメージをうけて破壊されたりします。

最初は一時的なもので、しばらくすると炎症反応は収まり、上皮細胞も修復されますので、特に目立った症状は出てきません。

しかし、それが繰り返され慢性的になると、気道の炎症は進んでいきます。気道の筋肉は収縮が繰り返されると肥大し、ダメージをうけた上皮細胞は修復を繰り返すと必要以上に再形成されます。その結果、気管や気管支などの気道の内腔がだんだん狭くなります。

同時に気道の上皮はもろくなっていき、ちょっとした刺激でも過敏に反応して気道狭窄が起こりやすくなります。

こういった状況になると、咳や痰が出たり、気管が狭くなるのでゼイゼイ、ヒューヒューといった喘鳴が出たり、息を吐くときに気管が狭くなり、スムーズに吐けない呼気性呼吸困難などが起こります。

以上のように気管の炎症が繰り返されるとどんどんと進んでいくのです。なので、咳喘息は気管支喘息の前段階なのですね。放置していると知らないうちに気管の炎症が繰り返され喘息へと移行していくのですね。

咳喘息は診断が難しいと言われています。患者さんから問診を詳しくとり、様々な症状や検査から総合的に診断します。

主な問診内容

  1. 咳はどれくらい続いているか
  2. よく咳の出る時間帯は?
  3. ゼーゼー、ヒューヒューいう喘鳴はでるか?
  4. 咳が出やすくなる要因はあるか?(タバコの煙や香水の匂いでひどくなるなど)
  5. ペットを室内で飼っていないか?
  6. 花粉症などのアレルギー疾患の既往がないか?
  7. 痰は出るか?出る場合どのような色や状態か(黄色でねばっこいなど)
  8. 鼻の症状がないか?副鼻腔炎(ちくのう)の既往がないか
  9. 咳止めや風邪薬を内服していればその効果があったかどうか

検査

  1. レントゲン・・結核や肺がんなどの有無があるか
  2. 肺機能検査・・気管支の狭窄がないか調べます。咳喘息では正常です
  3. 痰・血液検査・・・喀痰および血液中の好酸球の増多から、咳喘息でも喘息と同様に気道の炎症(好酸球を中心とした炎症)が起こっていると考えらていれます。

診断基準は以下になります。

  1. 喘鳴を伴わない咳が8 週間(3 週間)以上持続。聴診器でも聞こえない
  2. 気管支拡張薬(β刺激薬またはテオフィリン製剤)が有効
  3. 血液検査・喀痰検査にて好酸球増多。痰および血液中の好酸球の増多
  4. 気道過敏性が亢進している
  5. 咳症状にはしばしば季節性や日差があり、夜間~早朝優位のことが多い

咳喘息の治療

咳喘息の治療

出典元:名嘉村クリニック

咳喘息の場合、風邪薬や抗生剤、咳止めなどはほとんど効果がありません。

気管支喘息とほぼ同じ治療で「気管支拡張剤」「吸入ステロイド剤」を用います。

まず、気管支を拡張させて空気の通り道を広げる「気管支拡張剤」を使用します。そこである程度咳が治まると咳喘息と診断され、次のステップ「吸入ステロイド薬」開始します。「吸入ステロイド薬」は抗炎症作用がある薬で、吸入することで直接気管に作用し優れた効果を得られます。特に咳喘息の場合、気管支喘息と違い初日から効果が出ることもあります。

咳喘息の治療の反応はよく、半年以内で治療を終了します。早い人は1-2か月で症状が治る人もいますが、症状が改善してからも最低3か月は治療したほうがいいです。3か月間治療した方が再発率が低くなるそうです。

喘息は治ることが困難で長期治療になったり、良くなっても予防治療を受けなきゃいけないですが、咳喘息は改善すれば一旦治療をやめて様子を見ることができます。再発した場合は治療期間が長くなることもあり、症状がよくなったからといって勝手に治療を中断したりすると再発することもあり、繰り返したり放置すると喘息へ移行する可能性もあります。

また、「喘息への移行を予防する」ために吸入ステロイド薬を長期に使用する場合もあるそうです。

喘息性気管支炎の場合でも喘息予防にこういった治療をする場合があります。咳喘息や気管支炎を放置していたり、繰り返し起こってしまうと喘息に移行してしまうんですね。

喘息に移行してしまうと完治は難しく、ほぼ一生発作とつきあっていかなければなりません。10年20年と長い年月をかけて難治性の喘息になったり、65歳以上の高齢者の方は特に重篤になりやすく死亡する例もあると言われています。

とにかく、咳だけだから風邪でしょうと放置せず、早めに医療機関を受診することをおすすめします。また、症状が改善したからと勝手に治療を放棄せずに最後まで医師と相談することが大切だと思います。

初期に正しい治療をうけて喘息予防に努めましょう!!

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